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ユーノス500のデザインは、今の自動車達が病んでしまっていることを改めて気づかせてくれます。この車ほど、そのデザインからものの本質をメッセージとして発信しているものは国内外を通しても希少と言って良いでしょう。ユーノス500からは、経済的合理主義や技術至上主義では計れない味わいや、現代社会への警鐘、未来へのメッセージが読みとれるのです。本書ではこのメッセージを受け、小川義文氏や馬場孝治氏の作品をはじめ、多くのビジュアルや実際にユーノス500に携わったデザイナー方々のコメントなどとともに、自動車にとってデザインの役割と重要性、そして今求められるべきものは何かを明らかにするよう試みました。その意味では、自動車に興味のある方だけでなく、デザイン一般に興味がある方にも本書に触れていただきたいと考えています。

 


■EUNOS500概説
■EUNOS500からカーデザインを考える
自動車にとってデザインの役割とは
よいデザインとはどのようなものか
デザインされているとはどのような事を言うのか
美しいデザインとはどのようなものか
EUNOS500のエモーショナリズム
EUNOS500の教えてくれたもの

■EUNOS500の「志」と「評価」・・・・・・・・主査 林忠之
■カタログセッション未公開写真
■デザイン後進国ニッポン・・・・・・チーフデザイナー 荒川健
ユーノス500は21世紀形のクルマだった
プレミアムセダンとして認められた日

■ときめきのデザインとは・・・・・・デザイン本部長 福田成徳
■これが4ドアクーペだ・・・・・・・・・・・・・ジウジアーロ
■カタログ縮刷転載
■ペーパークラフト

 

全編 英語訳付き

 

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