これ、なかなかいいんじゃないかと思います。普通のクルマじゃないぞという雰囲気もありますし、フリースタイルドアによって新しいクルマの「景色」が出来ましたよね。内装に関してもマツダは個性を持っていると思います。ただ、この新しい試みを消化しきれてないのか、それとも看板車種だけに力が入り過ぎたのか、かなり脂ぎってます。エクステリアはまだしもインテリアはやり過ぎ感も若干あるような気がしてなりません。そのため、結果的に大人の雰囲気が足りないのです。
どうしてももったいないと思うのは、コンセプトカーのエボルブの時点でのデザインの方が良かった事でしょうか。これならRX-7の路線を捨ててもいいかなと思ったものですが、あれから時間があり過ぎていじってしまったのか、なんとも煮え切らない感じになってしまいました。キャビンの造形など、もっとボディに合ったシャープなものでも良かったように感じます。ただ、この価格帯のスポーツカーは「ちょっとダサめ」がいいとも言われますから、それを狙ったのであれば、納得もできるというところでしょうか。それにしても日産のZ同様、スポーツカーをつくり続けてくれるのは嬉しい事ですね。
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