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SUZUKI ALTO





















 
歴代のアルトは、その使命によりコンサバティブなデザインが多かったが、それゆえにユーザーの平均年齢の上昇を招き、価格だけで選ばれるクルマとなってしまった。今回はアルトの原点である30代女性をターゲットに、思い切って若々しさを前面に出し、デザインでも満足して戴ける商品にしたかった。キーワードは「先進的、安心感、存在感、愛着」。


エクステリアは円弧と直線をモチーフにした強いキャラクターラインとシンプルでクリーンな面で構成されており、遠くから見ても一目でアルトと解る個性的なデザインとした。特にフロントクォーターから見たフードの丸みとフェンダーとのバランスは満足いく出来栄えとなった。インテリアは各ピラーを立てることにより、広いキャビンと視界の良さを確保、ベージュ基調の明るい内装色と相まって開放感ある居心地のよい空間を実現した。また新開発のキャラクターシボ、パズル柄表皮等、細部にも楽しさを表現した。

苦労した点は、当初より歩行者保護のためのフード高やランプ位置の制約があったこと。また軽自動車の中でも最もコスト要件の厳しい機種であるため、ランプ類やドアトリム等いかに新しく見せるかという点にも知恵を絞った。譲れなかった点は、サイドから見た時のバックドアウインドの丸みで、払拭性能を満たすためワイパーをワゴンRより1ランク上げてもらった。またルーフビードを凹形状とし目立たなくした点や、ティッシュボックスの収納等にもこだわった。

香りをイメージして開発した、ムスクブルーメタリックとココナッツベージュメタリックの2色。香りの持つ優しい雰囲気と、残り香への移ろいをソリッドライクなメタリックで表現している。乗る人を元気づけ、毎日の暮らしをワクワクさせてくれる、、、そんな願いをボディーカラーにも込めている。


穏やかに晴れた日の午前中、公園でお母さんと小さな子どもが仲良く手をつないで歌を歌いながら散歩している。お母さんの手に提げたトートバッグには、おやつのドーナツが、、、そんなあたたかい、ホッとするような場面の横に愛犬のようにパートナーとして存在している、、、そんなシーンを思い描いてみた。


国内では最も価格帯の低いベーシックカーでありながら、デザインで選んでもらえる商品に仕上がったと思う。毎日の生活にスキップしたくなるような楽しさを届けたい。

(04.11.19)


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