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デザインテーマは「シック、モダン、ハイクォリティ」です。これらのキーワードは“ハイコントラスト(色、形、素材のコントラスト)のデザインにすること、面に張り感を与えること、ディテールを徹底的に造り込むこと、で表現しています。マツダのブランドイメージである走りの良さに加えて、センスの良さをアピールするにより、Zoom-Zoomの更なる深化を狙っています。
エクステリアは、面のコントラスト、張り感を5ナンバーサイズ内で実現することが、一番苦労しました。特にショルダーの厚みとDピラーへ繋がる有機的な変化の表現、シンプルなボディサイドとの組み合わせの対比、フロント周りとリア周りの面の張り感を出すことに注力しました。リアクォータービューはルーフからピラーにかけての柔らかいラインと、立体的なDピラーにより、キャビンをしっかり支えていて、大変気に入っています。ヘッドランプ等のランプ類は、日本人が持っている匠の世界まで感じる様、徹底的に造りこみを行いました。
インテリアは豪華ではなく上質に見える様、シンプルな直線と丸の構成としています。
インパネ面の間には極力、パーティングラインを入れないこと、パーティングラインは造形の一部とし、色、素材を変えたところに、もってくることで、品質感を高めました。お客様の関心が高い、メーターやオーディオ、シート、新機能のメイクアップミラーをデザインのポイントとして徹底的に造り込みました。見たとき、触れたとき、聴いたときの上質に対するギャップを無くすことが、一番の困難な課題でした。
オススメはモイストシルバーです。通常のシルバーとは違い、光が当たった上面と影の部分で色味が変化し、深みが増し、よりボディが立体的に見える様になっています。ピラーをブラックアウトとしたラウンドウィンドーや、ボディの下回りのブラックとボディ色とのコントラストも上質さを際立たせています。逆にダークカラーのラディアントエボニーマイカは光が当たった上面が、深みのある輝きをもち、メッキパーツとのコントラストの組みあわせで、上質さを更に、強調します。
都心の洒落たレストランに隣接した屋外の駐車場に置いてある自分たちの車。途中で雨が振り出し、水滴がボンネット面を綺麗に弧を描きながら落ちていく。それを、二人で、静かに見ている。そんな大人のカップルのイメージです。決して肩に力が入っていなく、自分たちの価値観に沿ったものを、さりげなく持っている。そういったイメージを大切にしました。
ベリーサは全てが革新である・・からスタートしています。デザインの手法もお客様の価値観を徹底的に分析し、コンパクトカーに日本人の感性に合う上質感を与える工夫を随所に行っています。基本的な骨格、室内空間からメーターの文字一つにも、こだわってデザインを行いました。機能もなんでもできる・・ではなく、使うときのシーンにまで上質感が感じられる・・そういった機能とデザインの高い次元での融合を目指しました。
(04.7.30)
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