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Grand Prix(グランプリ)
読者投票の結果も考慮した上で、automotive designの選考委員が最優秀と認めたものに贈ります。年によっては該当車がないことも!?

 





 

 


Grand Prixは協議の結果、スバル・レガシィに決定した。圧倒的な造形力をもつBMWの6シリーズと激しく争ったが、基本に忠実に造形の美しさを追求し、見た目の真新しさだけに気をとられていく最近の国産車の大きな流れの中で、過去の実績を否定せずに、アイデンティティを守りながら積み重ねによって造形をまとめていくという、ある種正統派とも言える独自のスタンスをしっかりと守り、完成させたことを評価した。レガシィは、遠目から見ても抜群の安定感があり、また質感においても国産車では群を抜く非常に高いレベルにある。惜しむらくはインテリアで,若干の課題を残していると言えよう。
BMWの6シリーズは、自らの進むべき道を真剣に考え、新しい要素をプライドを持って取り入れようとしている事が強く伝わる素晴らしいモデルだが、やはりまとめきれていない部分も多く、ディテールにはしり過ぎているきらいがあること、普遍性の点において、以前のモデルに及ばない事などから若干評価を下げた。
話題のプリウスはデザインの本質を見失っており、居住性が初代から退化してしまっただけでなく、前後の視界もともに悪く、エコカーのなんたるやを何も示していない事から、残念ながら今回の争いには加われず、ダークホースとしてはむしろ、マツダ・アクセラが頑張った。アクセラのセダンは動いている時の姿が非常に美しく、それだけの面構成を備えていると言える。ただ、最終的に万人向けに、わかりやすいデザインを取り入れた結果、顔周りが没個性となってしまっているところが惜しかった。今回はムルティプラやアヴァンタイムなど、新しいソフトウェアを発信している機種もあり、そういった点では高く評価出来るが、いずれも決定打に欠ける結果となった。

このたびはスバルレガシィに automotive design award 2004 Grand Prixを頂き誠にありがとうございました。89年の初代デビューより熟成を重ねて来たレガシィですが、4世代目となる今回のレガシィは、「走りと機能と美しさの融合」を開発テーマに、美しさやデザインのクオリティも重要なテーマとして取り組んでまいりました。今後とも深い味わいの「走り」の性能を核にしながらその「走り」を表現するエモーショナルで個性的なデザインを皆様にご提供したいと思います。今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします
(富士重工業株式会社  広報部)


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