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メーカー通信簿Vol.16 アルファ ロメオ
さて、この80年代から続いた低迷から脱したかに見えるのが、スポーツクーペのGTVとそのスパイダーで94年にデビュー。その後に現れた個性豊かな156とそのスポーツワゴンによって、現代に繋がるアルファ・ロメオ復活のスタートがきられたと言える。そしてコンパクトな147、スポーツクーペのGT、そしてスペシャリティのブレラと、近年のスポーティさを纏ったアルファラインを掲げて快進撃を続けているように見える。ただ残念に思うのが166の弛んだような姿だ。格調も色気もなく、とても164の後継とは思えない魅力のなさだ。乗ってみても、アルファのハシリ味が伝わってこない気がした。今後の159などに期待しよう。
アルファも80年代後半あたりからインハウスのデザイン開発を始めたようだが、現在もカロツェリアとの競作や外注が続けられているようで、モデルによって柔軟な対応がなされているように見える。アルファはコンペティションモデルや少量生産モデルを長年にわたって多数産み出してきたことにより、多くのカロツェリアの活躍の場を与えてきたとも言える。
フェラーリやマセラティなどは全てが外注に近いとは言ってもモデル数から言うと多いとは言えないわけだ。特に印象的なのが、時代順に見てギア、ツァガート、ベルトーネ、ピニンファリナ、そしてイタルなどだ。近年はどの量産メーカーにおいてもインハウスデザインが主流となってきたが、かつての華やぎはもはやムリとしてもカロツェリアの存在はまだまだクルマのデザインにとっては一つの大きな役割があり、続いて欲しいものだ。
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