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スバル R1
インテリアデザインに移ろう。
ドライバー側のドアを開けると、まずシートのゆったり感に期待が盛り上がる。サイズが大きく感じられるのだ。座ってみるとこのクラスには珍しく膝下までシート前端部が達しており確かに大きい。デザインはエクステリアのコンセプト同様基本に忠実といった感じでシンプルな印象である。また、デザイン的に横断面が全て直線基調で造形されているためすっきりした良さはあるが、もう少し積極的に提案性のあるデザインにチャレンジしても良かった気がする。実際50kmほど走ってみたのであるが、脊椎部分の当たりが平面的で気になり出した。
もう少し柔らかなウレタンにするか3次元的なデザインで背骨の当たり感を改善したほうがよさそうだ

次に触れている時間の長いのがステアリングだ。
こちらは非常に優れた形状をしている。グリップ部の断面形状や太さも十分検討されていて、スイフトの開発姿勢の根底にある真の良いものを作ろうという真面目な意気込みが感じられる。
こうした「作り手の良心」が感じられるところは他にもある。たとえば室内のエンジン音がクラスを超えた静かさを達成していたり、アシストブレーキのレバーがしっかり感のある機能的な形状であることなどは、車にうるさい人を十分に満足させるに違いない。
次はインパネのデザインである。シンプルなデザインに徹したい気持ちは理解できるが、基本面が心地よいカーブを描いている以外は、主張の無いデザインになってしまっている。空調コントロール部はオーディオ/ナビの下に遠慮がちにデザインされ、おまけのような扱いを受けているのは貧相な感じがして感心しない。
それに、メーターフード内のレイアウトがとてもうまくいっているのにもかかわらず、堂々と3連メーターを強調したメッキの縁取りをせず、あえて中央のスピードメーターだけに止めている。ドアトリムもアームレストをはじめ物入れの凹凸が遠慮がちで、このあたりが妙に質素な印象を与えているように私には感じられ、もったいないように思えるのだが・・・・。
それでは採点に移ろう。


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